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活動報告

2025年度 地域医療セミナーに参加しました

2025-02-22
平山事務局長の情勢報告
岸 真紀子組織内参議院議員の国会レポート
岸 真紀子議員と県病院労組参加者
セミナーの様子
発言する阿部書記長
自治労衛生医療評議会 2025年度地域医療セミナーに参加しました。
県病院労組から本部・各支部より11名が参加しました。

地域医療セミナーでは、情勢報告、講演、分科会を通して
公立病院の様々な問題につい情報収集や意見交換できる貴重な場であり
組合の取り組みや交渉に活かすために重要なセミナーになります。

大変有意義なセミナーでした。今後の取り組みにいかしていきます。

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今回の内容
・特徴的な情勢と課題 衛生医療評議会事務局長 平山春樹
講演
・①「新たな地域医療構想について」 厚生労働省 医政局地域医療計画課 地域医療構想推進室長 堤雅宣
・②「公立邑智病院における医療DXの取り組みについて」病院副院長兼事務部長企画調整課長事務取扱日高武英
報告
・「被災病院の経験と今後の対策」   石川県本部 珠洲市職員組合 菊谷祐介 
国会レポート
・「衛生医療評議会に関連する活動報告」  自治労協力国会議員 参議院議員 岸まきこ
看護分科会/講演
・労働基準監督署の役割と医療現場の課題  尾形メンタルサポート代表 尾形賢一
概要
基調提起では、人口減少や高齢化、医療人材の慢性的な不足、そして物価・人件費高騰によって厳しい病院経営に直面していることが示された。また、2040年を見据えた医療体制の再構築が求められる中で、医療現場における人員確保と人材育成、賃金・労働環境の改善が地域医療の持続可能性を支えるうえで重要だと伝えられた。その中で、自治労組織内議員や協力いただける議員から国会へ公立病院の経営状況の困難さを伝えていく取り組みが伝えられた。また、補正予算にかかわる様々な情勢事業や交付金についての情報共有がなされた。

 講演①では、地域医療構想の全体像とそれらを踏まえた2040年の医療提供体制、また新たな地域医療構想について紹介された。まず、地域医療構想とは、中長期的な人口構造や地域の医療ニーズの質・量の変化を見据え、医療機関の機能分化・連携を進め、良質かつ適切な医療を効率的に提供できる体制の確保を目的するものであり、それらを推進するための支援策が現在行われていることが説明された。その中で病床機能報告として2015年から2025年までを見込んだ全体の病床数についてはおおむね想定通りの推移をたどっていることが示された。その中で、人口構成について、全体としては85歳以上を中心とした高齢化と生産年齢人口の減少がみられるが、地域ごとにみると生産年齢人口はほぼすべての地域で減少するが、高齢人口は、大都市部では増加、過疎地域では、減少、地方都市部では高齢人口が増加する地域と減少する地域があり、それぞれの構造を踏まえた取り組みが必要だと説明された。
 
講演②では、医療DXの取り組み事例として、邑智病院のこれまでの取り組みについて紹介がされた。 国会レポートでは、岸まきこ参議院議員より活動報告がされた。

分科会では、看護問題対策委員会から活動報告がなされた。タスクシフト・シェアについて業務の効率化と質向上に何が必要か、人員確保・離職防止についてはサービス残業、休暇、ハラスメントなどの厳しい労働環境についてそれぞれ意見交換を行い要望書の作成、議員への要望書手交したことについて報告された。講演では、はじめに労働基準監督署の管轄や規模、組織構成などの概要が説明された。続けて、労働基準監督署の介入事例として、36協定違反が第3位、サービス残業が第4位、年休取得についてが第5位であることが示された。また、長時間労働がもたらす弊害につて、睡眠時間と心疾患、うつとの関係や交代制勤務の疾病リスクについて示され、5時間未満の睡眠にゃ交代制勤務歴10年以上で優位に差がでることが説明された。また、勤務中のインシデントは、眠気による注意力の下降期の時間帯に発生したとの研究から睡眠時間とインシデントとの関連性も指摘された。また宿直の要件として夜間に十分な睡眠がとりうることの具体的な基準として4時間以上の睡眠が目安であることが示された。



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