衛生医療評議会 第3回レベルアップ講座に参加しました
2025-03-13
WEBライブ配信にて、本部衛生医療評議会
第3回レベルアップ講座に本部役員、支部役員が参加しました。
■基調提起および若干の情勢報告 衛生医療評議会事務局長 平山春樹さん
■講演「現在の若者の考え方と人材育成」 法政大学キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科教授 上西 充子さん
<概要>
自治労・衛生医療評議会「医療従事者の意識・影響調査結果」によると、医療従事者の79%が離職を検討しているという結果が出ている。
若手職員の離職が多いと思われているが、その理由としては、若者の職業意識だけでなく労働市場の変化等様々な要因が影響している。過去のデータを遡って比較すると、近年特・に・離職率が高まっているというわけではない。
就業継続と離職を分ける要因としては、「職場適応のためのクッション期間の重要性」、「職場の上司・先輩による育成の姿勢の重要性」、「上司・先輩の働き方を具体的に見る機会の重要性」が挙げられる。
職場に問題や課題があっても、声をあげたり相談したりするといったことをできなくしてしまうような「呪いの言葉」があふれている。これは、相手の思考の枠組みを縛り、相手を心理的な葛藤の中に押し込め、問題のある状況を閉じ込めるために、(悪意を持って)発せられる言葉である。まずは心理的な呪縛から抜け出し、一人で抱え込まずに問題を共有することが重要である。
労働組合は、指揮命令系統とは違う縦・横・ナナメの人間的なつながりを作り、疑問や意見、要望を上げやすくすることなどによって、人材育成につなげることができる。
<所感>
講演後のパネルディスカッションも含めて、若手職員や後輩・部下との関わり方について話を聞くことができた。疑問や意見を押し込めてしまうような「呪いの言葉」の呪縛の外に意識的に出るようにして、誰でも意見が言えるような風通しのよい職場となるよう努めることが重要で、それが離職者を減らすことにもつながると学んだ。
医療従事者として患者さんと関わる際、多くの人が相手に寄り添い、話に耳を傾けることができているはずなので、それを後輩や部下に対しても応用していけると良いという話が印象に残った。
組合が、指揮命令系統とは違う縦・横・ナナメの人間的なつながりを作る場としての役割も担えるということを、今後活動する上でも覚えておきたいと思った。
