活動報告

第22回都道府県立病院対策会議に参加しました

2025-10-10
自治労県職共闘会議
第22回都道府県立病院対策会議~病院の危機をどう乗り越えるか~
が長野市 ホテルメトロポリタン長野で開催されました。
県病院労組から、組合員19名が参加しました。

今回の会議は、阿部本部書記長が都道府県立病院連絡会の事務局長をしており
長野開催となっています。1年間、開催に向けて関係各所と調整してきました。
全国の都道府県立病院から190名を超える参加者が集結しました。

丸田会長から挨拶があり、来賓では自治労長野県本部の湯本中央執行委員長よりご挨拶いただきました。

10月10日(金)
    基調講演 演題 「公立・公的病院の経営合理化と労働組合(仮題) 」
    講師 独立行政法人労働政策研究・研修機構                                                              副主任研究員 前浦 穂高 様
    14:40 休憩
    14:50 各県取り組み報告
                        1.組合の立て直し~時代に合った組織運営~    長野県                            
      2.独法化提案を受けた労働組合の役割        広島県
              ~職員と家族を守る取り組み~ 
     3.山形県の取り組みについて       山形県
     4.令和6年度確定交渉妥結内容について    長崎県    
                                           
       情勢報告 「衛生医療を取り巻く情勢」
                     自治労衛生医療評議会事務局長 原尾 健作 様
      都道府県立病院連絡会 事前調査報告
    
 
10月11日(土)
          分科会
             第1分科会:コ・メディカル職種の課題
             第2分科会:一般看護の課題
             第3分科会:精神科看護の課題
             第4分科会:組織強化 ①新入組合員対策 ②未加入者対策
                            ③正規雇用職員以外の組織化
                            ④組合役員の育成
      参加者の復命書より
 
基調講演やその後の自治労衛生医療評議会の事務局長の『医療を取り巻く情勢と今後の方向性』では、現在の日本の医療をとりまく現状についての解説を聞いた。就業者数は、これからも必要人員が増えることが予測される中で生産年齢人口が減少し、病院の経営が悪化し処遇悪化による人材流出がすでに起きている現実を再認識した。
組合に何ができるかという項目に書かれている通り、診療報酬に基づくサービスのため政策によって
病院経営の方向も大きく変わる。政策参加は非常に重要であると感じた。
今までの選挙に向けての活動の意義が再確認できたので、病院の従事者に対する広報は非常に大きな役目だと考える。
また質問に出てきた医師が確保できないことが影響し手術などできないことによる経営悪化、
開業医制度や地域医療構想2025、看護師、介護士以外のコメディカル等医療従事者についても
講師側の解釈も確認してみたい気持ちもあった。
また、自分なりに情報収集をして今後の医療構想について考えていきたいと思うきっかけになった。

また、各県の取組の報告では組合は独法化や統合、役員のなり手不足など様々な変化にどのように対応しているのか説明された。
役員は病院で働く上で必要だとは思うが大変で別の仕事が増えるだけという認識の人が周りでも多い。
今の経済的災害に合わせた取組内容に絞るなど負担が少ないよう配慮することは必要だと思う。
また、病院の統合について他人事ではないと強く感じた。
今後そういった事例があれば密に経験したことのある都道府県の組合と情報共有し交渉など整えていく必要があることを学んだ。

2日目の分科会では、精神科看護師が集まって意見交換の方を行った。
普段聞くことのできない他県の病院の働き方を知ることができた。
また、自分達が普通だと思っている働き方が周りから見ると『それは安全面から言うとおかしいと思う』
と指摘されたこともあった。今の自分達の働き方を見直すきっかけになれたと思う。
しかし、組合活動や交渉内容など聞かれた際に詳細に答えられないことも多くもどかしい思いをした。
次回も参加するとしたならば、自分達が所属する組合がどのような交渉をして、
どういったものを勝ち取ったのか過去の病院労組ニュースなどバックナンバーを確認してから参加した方がより
詳しい情報共有ができたと考える。



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